Google Cloud Next '26 セッションいろいろ その2【イベントレポート】
こんにちは。サービス開発部の須澤です。
今回、ラスベガスで開催される Google Cloud Next '26 に参加するため、ラスベガスまでやってきました。
https://www.googlecloudevents.com/next-vegas
本記事では、私が参加したセッションについていくつか共有したいと思います。

関連記事はこちらです。
Google Cloud Next '26 イベントに参加するまで【イベントレポート】
Google Cloud Next '26 セッションいろいろ その1【イベントレポート】
Google Cloud Next '26 セッションいろいろ その3【イベントレポート】
Building next-gen audio-first experiences: Lessons from PlayStation
音声AIの新機能が発表されました。具体的な導入事例として紹介されたのがSony PlayStationです。
3つの新プロダクト
Gemini ASR(自動音声認識) が5月下旬に登場予定。70〜75言語に対応し、会話の途中で言語が切り替わってもリアルタイムで追従します。ストリーミング対応・自動言語検出・単語レベルのタイムスタンプなど、実用的な機能が揃っています。
Gemini TTS 3.1 Flash はパブリックプレビューとして公開済み(GA は来月予定)。33種類のプリセット音声を持ち、スタイル・テンポ・トーンを角括弧で直感的に制御できます。
Gemini 3.1 Flash Voice Replication は来週からプライベートプレビュー開始。わずか10〜30秒の録音サンプルから声を再現でき、スタイルタグで細かい調整も可能です。
PlayStation × Google:何百万ものゲームセッションを支える音声AI
デモでは、ゲーム中に「画面をキャプチャして」「設定画面に行って」「ホームに戻って」など声で操作できる様子が紹介されました。
細かい設定変更は手の方が早い場面もありそうですが、個人的に期待したのはその先で、「こういう設定にしたい」と言うだけで適切な画面に遷移して自動で変更してくれる——そんな未来が来たら面白いなと思います。
精度・自然さ・リアルタイム性の3つが揃ってきた今、音声UIが当たり前になる日はそう遠くないかもしれません。
Beyond the prompt: Build production-ready agents with Google's MCP servers
2029年までに10億のAIエージェントが世界中に展開される、という予測があります。でも実際のところ、エージェントは「何とつながってどう使われるか」で価値がほぼ決まります。
Google Managed MCPサーバーとは
GoogleはMCPをマネージドサービスとして提供。すでに50以上のMCPサーバーがGA・プレビューで利用可能で、順次追加されています。
Gemini CLI・Claude・ChatGPT・VS Code・LangChainなど主要ツールとすぐに連携できる
Google CloudのAPIをオンにするだけで自動的にMCP対応になる
IAMによる細かいアクセス制御と、監査ログによる完全な可観測性
Model Armorとのネイティブ統合で、クレジットカード情報などの機密データを自動ブロック
デモではBigQueryのMCPサーバーを使い、「顧客をLTV順に上位5件表示して」と自然言語で指示するだけで、必要なテーブル構造を自律的に把握してSQLを実行する様子が紹介されました。
Insta360の事例:会話で動画を作る
360度カメラブランドInsta360は、Google Managed MCPを活用した動画編集AIエージェントを開発しました。
ユーザーが「スキーのハイライト動画を作って」と入力すると、エージェントがメディアライブラリから最適なクリップを検索・選定。ランダムな繋ぎ合わせではなく、キャラクターや場面構成のある動画を自動生成します。「2番と3番のストーリーを使って」と追加指示することも可能で、字幕やBGMの追加も会話の流れでできます。
技術的にはGeminiを核とするオーケストレーターエージェントが、Cloud Storage・Vertex AI・Cloud RunなどのGoogle Cloudサービスを、Managed MCPサーバー経由で呼び出す構成です。エージェント側はCloud StorageやVertex AIの内部構造を知らなくても、標準化されたリクエストを投げるだけで動く——この「疎結合」が運用の安定性につながっています。
インフラ管理ゼロで、エンタープライズ品質
ローカルでMCPサーバーを自前運用すると、スケールの問題・セキュリティ対応などの作業が積み上がります。Managed MCPはそこをまるごと引き受けてくれる存在です。
エージェントが何とつながるかで、その価値は大きく変わります。「つなぎ方」を標準化・マネージド化する動きは、かなり大きな変化だと思います。
おまけ
ネクストショップでは、Tシャツや帽子などいろいろなアイテムが売っていましたが、なかでも「Google Chromeの恐竜」のブロックセットが個人的にツボでした。





