【若手デザイナー座談会】サービスデザイン部として活動した一年を振り返る
こんにちは!デザイナーの大友です。
GMOメディアのサービスデザイン部が発足して一年が経ちました。
サービスデザイン部創設に関して詳しくは以下の記事をご覧ください。
デザインの部署をつくるまでにやったこと
今回は各サービス担当の若手デザイナーで座談会を開催しました。
デザイナーがひとつの部署に集まることで環境や自分自身にどんな変化があったのか、ざっくばらんに話しながら一年を振り返ってみました。
今回の座談会メンバー
メインで話すのはこちらの四人
堀内
プリ小説担当デザイナー(2016年新卒入社)
烏丸
ポイントCRM担当デザイナー(2017年新卒入社)
四方
ポイントタウン担当デザイナー(2018年新卒入社)
木村
ゲソてん担当デザイナー(2018年新卒入社)
時々参加
恒川
ポイントタウン担当デザイナー・今回のカメラマン(2016年新卒入社)
(先輩デザイナーも飛び入り参加します。)
サービスデザイン部ができてこの一年、どうでしたか?
サービスデザイン部ができ、全デザイナーが同じ部署になってから1年経ちましたね。
いろんな準備も整えられての部署設立でしたが、この1年どうでしたか?まずは率直な感想からお願いします。
堀内: サービスデザイン部に所属が変わっても仕事の内容はほとんど変わらなかったです。ですが、その中でも大きく変わったのは「ぐるみ」の活動が始まったことですね。後輩とチームを組んで仕事する機会ができました。
★「ぐるみ」とは?
グループミッション、通称「ぐるみ」。事業の中ではなかなか取り組めない課題にチャレンジできる機会を生むために始められたプロジェクト。若手デザイナーを中心に日々ミッションに取り組んでいる。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
社内横断のデザイン活動を始めるまで
烏丸: それぞれの担当媒体の仕事は変わってないかもしれないですが、デザイナー同士で仲良くなった気がします。ぐるみの活動がなかったら、堀内さんや木村さんと仕事する機会もなかったと思います。あと最近よく他のデザイナーからいじられるようになりましたね。
堀内: それくらい仲良くなったってことだよね。以前は媒体のチーム間で距離もあったけど、slackの #designer-cocktail チャンネルも出来てさらに話すようになったよね。
★「#designer-cocktailチャンネル」とは?
木村さん・四方さんが入社してきた際に、二人が業務中に困った事を先輩に気軽に相談できるように作られたslackのオープンチャンネル。最近は若手メンバーで気軽に仕事の相談や雑談ができる場所になっている。
堀内: #designer-cocktailのメンバーを媒体のブレストに誘ったこともありました。サービスデザイン部だから誘ってもいいかなと思って。前よりも担当媒体ごとの壁がなくなりましたね。
木村: 「ぐるみ」をやってるから、「ぐるみ」の活動の一貫として気軽に参加できました。
四方さん・木村さんは入社と同時にサービスデザイン部ができたので、変化は分からないかもしれないですがどうでしたか?
四方: そうですね、#designer-cocktailチャンネルの存在には助けられていますね。分からないこともすぐ質問できるし冗談も言えたりします。担当媒体のチームでは固い会話が多いので、#designer-cocktailチャンネルのような場は和んでいいなと思います。
また、「ぐるみ」のプロジェクトは全員同時にスタートが切れたので、みんなで一緒に進めている仲間感があるなと思います。
烏丸: 研究室みたいで、いい意味で学生に戻った感じがしますよね。
木村: 研究室感は分かります。学生から社会人にシフトしていく時に、「ぐるみ」が仕事の合間に挟まっていることで、徐々に社会人に慣れていくことができました。
木村さんは媒体に配属されたての頃は「ぐるみ」の作業も多めにやっていましたよね。
木村: 「ぐるみ」は自分でミニマムの作業を細かく進めることが多かったのですが、細かく進める点が学生の頃の感覚と似ていて、業務の合間に取り組みやすかったなと思います。
周りからの理解を得ていく
サービスデザイン部ができてから、媒体ごとのデザイナーの定例にチーフデザイナーも参加するようになりましたよね。
サービスデザイン部と媒体のチームを橋渡しするような意味合いもあると思うのですが、媒体担当外のデザイナーが定例にいることでなにか変化はありましたか?
堀内: 気づいたらチーフデザイナーが媒体の定例に参加していましたね。それくらい今はチームに馴染んでいます。媒体のディレクターもチーフデザイナーに信頼を置いてるからこそ、参加後も上手く関わり合ってるんだと思います。
木村: ゲソてんチームは先輩デザイナーが媒体の運営にどんどん関わっていっているので、デザイナーの動きは任されている気がしますね。
サービスデザイン部として活動する中で、デザイナー以外からの反応はありましたか?
堀内: 最初は同じチームの人から「『ぐるみ』にかけてる時間多くない?」と言われることがありましたが、今では「ぐるみ」の成果物に期待してもらっているので、 「ぐるみ」の活動に対する理解度も上がった んだと思います。
ポイントタウンチームではそういったデザイナー以外からの反応はあったんですか?
烏丸: 周りから圧を感じたりしたことはないですね。個人的に、「ぐるみ」が始まる前よりは媒体の作業にかけられる時間が減ってるとは思うので、今後 「ぐるみ」で成長したことを事業に還元 できたらいいなと思っています。
堀内: 烏丸さんはFigma(デザインツール)をぐるみの活動で初めて使ってから、担当媒体のデザインでもたくさん使ってるよね。
烏丸: Figmaを取り入れたりは皆さんやっていますよね。プリ小説のロゴリニューアルの時にみんなでブレストしたことも還元の一部になるのかなと思います。
堀内: なるほど、ここで団結してやったことは生かされているんだね。
★Figmaについて
烏丸さんが「ぐるみ」の活動でFigmaを使ってみて得られたことを以下の記事でまとめています。
ご興味のある方は合わせてご覧ください。
複数人でfigmaを利用してみて良かった点・気をつけたい点
「ぐるみ」の活動を事業へ還元していく
木村: 「ぐるみ」が影響して事業に役立ってることはたくさんあると思ってます。それが周りの理解までいってるかどうか、 「ぐるみ」の影響で上手くいったこと に気づかれていないのだと思います。目に見えない成長をさせてくれることが良くもあり、難しくもあるんだと思います。
確かにすぐに数値には現れない取り組みもありますよね。
他に「ぐるみ」でやったことが媒体で活かせたことってありますか?
四方: 私は昨年はクリエイターブログからの発信を中心に活動していたので、媒体には直接影響していなかったですね。
堀内: クリエイターブログは媒体というよりは外に発信しているものだからどちらかというとサービスデザイン部全体に還元しているんじゃないかな。
クリエイターブログはエンジニアと一緒に運営しているのでエンジニアは見てくれているみたいですよね。
烏丸: 私はサービスのムードボードを作ったことですね。最初は頑張って作って、デザイナー以外の人にも共有して「すごいね」と言ってもらえて。その後自分がチームを移動してしまってムードボードのことは忘れ去られているんじゃないかと思っていたら、最近アプリリニューアルを考える時にも使ったよという声が聞けたので良かったなと思いました。
木村: 後々使われてるものは意外とありますよね。烏丸さんの「ぐるみ」の勉強会の資料も別のチームで共有されていたりとか・・・。
後輩のOJTのバナー作りの説明の為に烏丸さんの資料を共有しましたね。とても分かりやすくノウハウがまとめられていたので共有もしやすかったです。
木村: 私も堀内さんのFigmaの勉強会資料たまに見ています。コマンドを忘れてしまった時など。
堀内: 俺も烏丸さんの資料見て、初心に戻ってバナー作ろうかな!
★各勉強会の記事の詳細は以下の記事をご覧ください。
【デザイナー活動報告】新卒デザイナー3世代全員で勉強会を開催しました
サービスデザイン部があることで、デザイナーの活躍の場が広がっている
岩田さん(プリキャン担当のデザイナー)がポイントタウンチームのタスクを横断でやっていましたよね。スムーズに進められていましたか?
恒川: 今回岩田さんにポイントタウンチームに入っていただいたのは、 アプリデザインのノウハウを聞きたい という意図があったからなんです。今回は、岩田さんにアプリUIの叩きを作ってもらって、チーフデザイナーがチューニングして仕上げるという形で進めたので違和感がない状態で完了したんだと思います。
なるほど、いきなり別媒体にアサインされるのではなくて、チーフデザイナーが間に立って進めていたんですね。
堀内: 岩田さんは以前ポイントサイトを担当していて元々ポイント関係のデザインの知見があったのと、アプリのノウハウもあったので上手く需要と噛み合ったんでしょうね。
恒川: 横断で作業できたのはサービスデザイン部だからこそかもしれませんね。媒体を超えてもそれぞれのパフォーマンスが発揮できるような体制が整っていけば、もっと横断で仕事する機会も広がっていきそうですね。
烏丸さんは担当媒体を異動しましたよね。異動してみてどうでしたか?
烏丸: 同じポイントサイト系の異動なのであんまり異動した感はないですね。これまではポイントサイトのデザインをメインでやってきたので、いずれ機会があれば、別媒体のデザインをやることで自分のデザインの幅を広げたいなという気持ちはあります。
木村さん、四方さんはまだ配属されて一年だからまだ異動したいという気持ちはないですか?
四方: そうですね、移るとしてももう少しポイントサイトのデザインを極めてからがいいなと思います。
木村: 私は配属当初はプリ小説のイラストの仕事をやったこともありましたが、それはそれで新鮮で面白かったです。
今後のサービスデザイン部に期待してること
さらにサービスデザイン部に望んでいたり、期待していることはありますか?
木村: 作ったものをお互いに見せていきたいな と思います。作りました報告をしたり、途中経過を見せたりしたいです。
確かに開催中のキャンペーンや、やったことの共有はサービスデザイン部内でももっとしていきたいですよね。
四方: デザイナーそれぞれ得意分野があると思うんですけど、チーム外の人にはまだ聞けていないですね。皆さんに聞けば教えてくれるとは思うんですけど、もっと サービスデザイン部の誰にでも気軽に聞けたらいいな と思いますね。
普段チーム全員、Illustrator派なのでPhotoshopに慣れてる別チームの先輩にの使い方を聞いたりしたことはありましたね。
恒川: 先輩にはどんどん聞いていいんだよ!チーフデザイナーにコーディング教えてくださいとかね。普段席が遠いデザイナーの先輩も聞かれたら喜ぶと思うよ。
物理的距離が近くなって変わった距離感
恒川: 実際サービスデザイン部になって一番変化があったのは 普段座っている座席の距離感 だと思うんですよ。
木村・四方: そうなんですか?
恒川: 以前はかなりオフィス内で散っていましたね。それがぎゅっと集まって。集まったことで生まれたコミュニケーションとかいろいろありますよね。
岩田: 定時後に帰ろうと思って立ち上がったら、残ってるデザイナーが一目でわかるようになりましたね。今までは残ってる人を見つけても媒体担当ごとに管理しているだろうから声もかけづらかったけれど。最近はいろんな人に 何やってるのって声をかけられるようになりましたね。
木村: 最近また席が変わってさらにデザイナーで固まりましたよね。媒体のチームからも遠くなったんですけど、結論あんまり影響はなかったと思います。
四方: 逆に別チームの会話もよく聞こえるようになりましたよね。
お互い気になっている、チームごとの文化
木村: ポイントタウンチームのレビューが多い文化には、席が近くなって気づきました。
恒川: 堀内は困ってなくてもレビューもらいにいくよね。
堀内: 俺は安心感を求めてるからね。これで世に出してもいいのかという確認をしたくて。
烏丸: 私も同じです。作ったデザインに自信があっても見てもらいたいですね。
恒川: 烏丸さんはチームが変わって、レビューのフローは変わりましたか?
烏丸: フローは変わってないですね。私は細かく確認して欲しい派なので、デザインの設計が終わった段階でチーフデザイナーにも、今のチームの先輩にも見てもらったりしています。クリエイティブの作成で困った時はデザインが得意な先輩に意見をもらったり、コーディングは別の先輩によく聞いています。
恒川: 先輩の得意分野に応じて聞き分けているんですね。
やっぱり誰がどんなことをやっているのか知りたい
恒川: レビューとかって、個人的には 相手のことを信頼しているからこそ見てもらいたい のかなと思っています。デザインを見た感覚を聞きたいだけならデザイナー以外でもいいし、デザインのスキル面を見てもらいたい場合は、先輩デザイナーに聞きにいったりとか、そういった使い分けもありなのかな。
木村: やっぱり、あらかじめ誰が何を作ったかっていう情報を知っていると、誰かに見てもらう時に参考になりますね。同期の四方さんとは一緒に決算資料の作成をやってきて、グラフの作成や情報を並べたりすることが得意なことを知ってるから、困った時は聞けるなと思ってます。
「ぐるみ」勉強会で恒川さんの資料の表紙がとてもグラフィカルだったので、そんなデザインも作る人なんだ!って知って。もっと教えてもらいたいです!
恒川: 活動を共有するためにも、四半期ごとにエンジニアがQiita:Teamに活動報告記事を公開している取り組みを、デザイナーも始めることになりましたよね。もう少し短いスパンでデザイナー間で共有していけるといいですね。
最後に、今後の意気込みをどうぞ
いろいろお話いただきましたが、最後に今後の意気込みを聞かせてください!
木村: サービスデザイン部が設立されてできる価値は、なかなか他部署の価値観にすぐに溶け込めるものではないと思います。他部署の価値観に影響されて曲げるのでなく、最初に大事だと思ったサービスデザイン部の価値は大事にできたらいいなと思います。また、私自身も、自分の中の価値観を大事にしたいです。
烏丸: 先ほども触れたのですが、「ぐるみ」で成長できたことを事業に還元するということは意識的にやっていきたいです。また、岩田さんがポイントタウンにノウハウを活かすためにジョインしてくれたみたいに、デザイナーとしての得意なものを伸ばしていきたいです。「◯◯については烏丸に聞くといいよ」と言ってもらえるようになりたいです。
四方: 現在、「ぐるみ」で参加している技術推進チームでは、デザインの効率アップなどに取り組んでいるので、得られたことを意識的に媒体に生かしていきたいと思います。
また、他の人とか上の役職の人にももっと質問していきたいなと思います。わたしの勇気次第だと思うので、この機会にはじめの一歩を踏み出してみたいと思います。
堀内: 後輩デザイナーと仕事する機会は「ぐるみ」しかないので、この体験を刺激にしていきたいなと思います。後輩たちもどんどん成長して自分に追いついてきそうなので負けないように逃げ切れるように、頑張っていきたいです。
まとめ
いろんな話題をフランクにお話いただきました。
サービスデザイン部の一員として過ごしてきて、あまり自覚していなかったけど、「実はこういった影響があったかも」ということがそれぞれ見えてきました。
「ぐるみ」の活動を通していろんな技術やノウハウを蓄えてきましたが、これからさらに意図的に媒体へ還元していきたいという気持ちも全員で共有できた気がしました。
また、デザイナー間でコミュニケーションを活性化させて、全体のスキルの底上げするためにやるべきことや、各々がやりたいことも見えてきました。
これからもサービスデザイン部の活動は続きます。
長文にも関わらず最後までお付き合いいただきありがとうございました!