社内横断のデザイン活動を始めるまで
未だに前所属のサービス開発部と言いそうになるサービスデザイン部の河野です。
背景
GMOメディアは、複数のサービス展開をしています。デザイン部が出来る前までデザイナーは、サービスを運営する各事業に所属していました。当初はデザイナーの成長にも繋がっていましたが、次第に課題も出てくる事になりました。
その課題を解決するためにサービスデザイン部が作られ、デザイナーは事業部から職能別組織へ移籍しました。
しかし日常は継続して事業の業務を行っています。このため新たに個人が成長する機会を創出するため、事業の中ではなかなか取り組めいチャレンジが出来る場を作り、担当事業に持ち帰る流れをつくるために”ぐるみ”が開始されました。
活動の概要
ガイドライン
最初に決めた事は、取り組む内容のガイドラインです。
今回は課題として認識しているが、なかなか対応できていない内容。その中でも特に急いで改善すべき3つのカテゴリにしぼりました。そしてゴールイメージとして、最終的に事業へ還元した結果として「MVP」をキーワードを入れました。
※GMOメディア社のMVPとは、全社の中から半年毎に、最も活躍した社員またはチームを表彰し、報奨金を支給する制度です。
ルール
- やりたい!を重視
- 目標として設定(=業務として評価)
- 6ヶ月の活動(通常は四半期=3ヶ月評価制度のため3ヶ月プロジェクト)
- 複数名のグループで実施する
取り組みカテゴリは決めましたが、実際に何をやるかは「やりたい!」を重視しました。まずは成功体験を作るためにも、得意なジャンル×好きな事や興味がある事、それをどう業務に活かすかを考えていく事にしました。
最終的にやる事を決めるまで
案出し
まずは全員でポスト・イットを使って具体的にイメージしやすい課題やアクション案出しを行いました。
その後、賛同する案に投票をしました。
※都合により一部のみ
アイデアの公募
ブランディング戦略といった、重要だが6ヶ月で成果を出す事が難しい内容については対象外とし、投票数が多いものを3つのグループに絞り込みました。
・品質改善/担保
・UXデザインの強化
・次世代デザインツール&技術
更にアクション案に対して、どんなゴールイメージかを明確にするため再度アイデアの公募を実施しました。
公募の際に入れてもらった項目
- 施策案
例:デザインレビューでプロセス観点表を作り運用する - 施策概要
例:暗黙的にやっているプロセス評価について、明文化しプロセスチェックを各自で行える仕組みにする。またアウトプット時に関係者が見える状況にする。 - 効果(ゴール)
例:デザインプロセスにおいて無駄を無くす事による効率化やアウトプット品質の向上が期待できる。デザインの背景やプロセスをデザイナー以外にも共有しデザインの共通言語化をすすめる。レビュー文化の育成 - 導入可能性
例:XXXプロジェクトで実験できそう。この観点なら実施できそう。
アンケート
公募で集まった内容を全て実施する事は難しいため、各公募案についてアンケートをとりました。
具体的には本人が出した案以外について
- 自分もやりたいか
- 絶対やるべきか
- 実現可能性
上記3点を聞く形をとりました。
結果
結果として2リーダーで3つのチャレンジをすることになりました。このグループで再度どんなゴールにするか、そのためのアクションをどうするか議論をしながら目標を設定しています。
今後
そのナレッジを参加してない他のメンバーにも還元しながら組織力を高めていきたいと考えています。
また活動内容はこの場でも発信して行きますので、楽しみにお待ちください。