デザイン部門の行動指針を決めた流れ
こんにちは!
サービスデザイン部(以下デザイン部)のマネージャー兼チーフデザイナーの出井です。
好きな飲物はビール🍺。好きな食べ物はビールに合うものです🍺🍺🍺。
デザイン部には「学び続け」「カッコつけ」という行動指針があります。
今回はそのデザイン部の行動指針の策定プロセスを共有します。
この記事が、関わる部門の「良い行動を増やしたい」その為に「良い行動を定義して言語化したい」と思考されている方の助けになればうれしいです。
今回は4つのSTEPで進めました。
STEP1:巻き込む人を決める
今回の私たちのケースでは、デザイン部の役職者の6名で実施しました。
個人の記憶や経験を掘り下げて、そこから共通する良い価値観と行動を見つける、というワークをする為、モチベーションの波が基本的に高い人(低くならない人)、エネルギー量の多い人を巻き込んで進めることをおすすめします。
STEP2:事前準備
事前準備は2つです。
1つ目:他社のデザイン組織やデザイン会社の言語化されたカルチャーを見ておく
事前のリサーチで収束点(ゴール)の感覚を先に養っておきます。
こちら参考にさせていただきました。どれも最高でした!発信してくれることに心から感謝。
GMOペパボ(デザインプリンシプル、人材育成方針)
DMM(DMM Tech Vision)
リクルート(デザインマネジメントユニット 組織フィロソフィー)
マネーフォワード(マネーフォーワードデザイン デザイナークレド&デザイナーカルチャー)
Uzabase(DESIGN BASE Vision)
Visional(ビズリーチ デザイン・フィロソフィー)
Goodpatch(Mission、Vision)
ベイジ(Seven Principles)
SEVEN DEX(カルチャー)
その他、LINEヤフーさん、SmartHRさんなども参考にさせて頂きました。
2つ目:事前に3つの質問に答えてもらう
事前に下記3つの質問に答えてもらいました。
心理学やカウンセリングで使われるメモリーワークという手法を参考にしています。
質問1:働いてきた中で「一番心に残っている仕事」「ターニングポイントになった仕事」「今までの働くモチベーションの源泉になっている仕事」を教えて下さい。
質問2:「ご自身の仕事以外で、すごい!と感じた仕事」を教えて下さい。
質問3:「普段仕事をする上で大切にしているポリシー」を教えて下さい。
回答してもらった内容をAIにもサマリーをしてもらいます。One-Shot Promptingでざっくり回答を求めました。
以下の質問と回答のやりとりから組織の行動指針を作成したいです。10個案を出してください。準備した回答のボリューム感はこのくらいでした。

STEP3:質問の発表と掘り下げ
さて、いよいよ本番です。
テーマに集中できるように外部の会議室を借りて終日MTGを行いました。
※他にも取り扱うテーマが2つあった為、5時間ほどで収束までやりきりました…フゥ

事前の質問の回答を、6名が順番に読み上げていきます。
その際に「なぜ」をたくさん投げかけて、できるだけ深堀りします。
その行動の裏にあった心理や感情を言語化してもらうことが肝になります。
深堀りしながら同時に「強調されたキーワードとフレーズ」をマークしていきます。
一例としてこのようなストーリーが出てきました。
・Aさんの、希望したものをそのまま実現してくれるところに凄さを感じていた(しかも早い)
・Bさんからは「できない」という言葉を聞いたことがないし、できないとしても代替案を出すのが早い
・思いやりに溢れてたCチーム。職種関係なく助け合う感じが素敵だった
・Dさんは難しい課題に対してどうやって考えていけば良いのかを噛み砕いて説明してくれる。また、その課題を率先して取っていくのですごいと思っている
STEP4:収束
6名の発表で強調されたキーワードとフレーズを付箋に書き出して壁に貼ります。
グルーピングしてまとめに入ります。
ある程度共通した価値観が出てくることは想定されており、その価値観に対する個々の強弱に注目して優先度をつけてまとめていきます。


今回導き出された「強めの価値観」「ワークショップで再認識したこと」は、「学び続けることの重要性」と「かっこつけたいという性格がポジティブに作用していること」となりました。
具体的な行動を追加して補完していきます。
事前にリサーチしていた他社のトンマナが参考になりました。
まとめ
我々デザイン部の行動指針を既存のミッションと併せて紹介します。




GMOメディア社には既に全社員に向けた3つの行動指針があります。
今回の我々のつくった2つの行動指針は横に並んで付加されるイメージとなります。


良く言われることですが、MVVのようなものはつくっただけでは意味を成しません。
あくまで良い変化をつくり、良いコトを継続させる為の「道具」です。
我々も「なぜ使うのか」「どう使っていくのか」「より使いやすくするにはどうしたら良いのか」等、試行錯誤しながら、活用していきたいと考えています。
最後に我々の活用の足がかりを紹介します。
デザイン部には「スキルレベルシート」と呼ばれるグレードごとに期待する役割を記載したコミュニケーションツールがあるのですが、そのシートの「求める行動」の項目に「学び続け」「カッコつけ」のマークをつけました。
また、3ヶ月ごとに開催しているデザイナー全体の定例の場で丁寧に触れるようにしています。
幸運なことに、素直な若手が多い我々のデザイン部では、共有から半年経たずに「学び続け」「カッコつけ」が引用され、活かされはじめている実感があります。
例えば、勉強会の開催時の案内で「学び続けを体現しましょう!」と言ったり、チーム内のデザイナー間で「ここまでやり切ったらカッコいいよね!」と言うなどです。
とは言え、うまく活用できるかどうかは組織の環境に寄るところも大きいかと思います。
行動指針が活かされて、世の中に幸せな組織が増えることを願っております🍺。




