デザイナーで読書会開催!実施した結果と学びをレポートします!
こんにちわ!
サービスデザイン部のホリウチです。
サービスデザイン部ではデザイナー横断で、グループミッション(通称ぐるみ)活動を行なっております。
今回は、その中でデザインマネジメントチーム(通称デザマジチーム)の活動の共有をします。
このチームは、「デザイナーとしての、視座を各々1段階あげる」を目的として動き始めました。
「視座」とは・・・?
物事をみる立場のこと。視点・視野・価値観とも置き換えられます。考え方は、人によって違うもの。ある事柄に対して抱く問題意識は、立場によって異なるのです。
引用:「視座」の意味&視座を高める2大メソッド
その目的達成のアプローチとして、今回は読書会を開催しました。
この記事ではその経緯と読書会の実施内容・その結果をご紹介します。
読書会を開催することになった経緯
GMOメディアでは、「PdM育成プロジェクト」というプロダクトマネージメントをテーマとした、同じ本を複数人で読んで意見を出し合い、学びを深めていく取り組みを行なっています。
この活動をデザイナーでも取り入れることで、目的に対してコミットメント出来ると考え、今回同じような取り組みをしてみることにしました。
進め方
今回の活動は以下の流れで進めていきました。
- ① インハウスデザイナー(特にGMOメディアにおける)として、どのような考え方、姿勢で臨むのが良いのかを考える
- ② ①で決めた定義を元に、読書会を行う上での指定書籍の選定
- ③ メンバー各々の対象書籍選定・同じ書籍同士でチーム分け
- ④ 読書会開催(1〜2回)
- ⑤ 各本の要約資料を作成し、共有。対象書籍以外のインプットの機会を作る
GMOメディアにおけるインハウスデザイナーとして持つべきマインド
インハウスデザイナーとしてどんなことが求められているのか、持つべきマインドをデザイナースキルマップの内容を踏まえつつ、サービスデザインについて考えた上で、デザマジチームなりに定義しました。
- 当事者意識を持ち、自らプロダクトの問題点を探し出せる。
- 課題解決の為にプロダクト全体を俯瞰し、自らがどのような行動をすべきか考える事ができる。
- チーム全体でユーザーファーストな考え方が出来るように、デザイナー自らがUXに関する啓蒙を行い、浸透させる。
選んだ書籍
定義を元に、それらの視点を得るきっかけになり、視野を広げられそうな書籍を選定しました。

- 本の内容
- プロダクトマネジメントの基本を凝縮した入門書。中学2年生のたかし君がアプリ開発をしながらプロダクトマネジメントを学んでいくストーリー形式になっており、企画・開発・リリース・改善までの流れや課題の乗り越え方を学ぶことができる。
- 選定理由
- マインド定義の「自らプロダクトの問題点を探し出して改善策を考え、実行していく力と当事者意識を持つ」という点にマッチしていたから。
- プロダクトの問題点を探し出すためにはまずプロダクトづくりの全体像を把握する必要があり、それを学ぶことができるため。
これからのマーケティングに役立つ、サービス・デザイン入門 -商品開発・サービスに革新を巻き起こす、顧客目線のビジネス戦略
- 本の内容
- ユーザーが製品やサービスについて何を価値と考えているかを知るためのプロセスを学ぶことができる
- サービス・デザインを理解するために重要なカスタマー・ジャーニーについても取り上げており、ユーザー目線で考えることの大切さも学ぶことができる。
- 選定理由
- マインド定義の「プロダクトを成長させるためにデザイナーとして出来ることを考え、実行・分析を行う」という点にマッチしていたから。
- プロダクトを成長させていくためのデザイナー的立ち回りの基礎を知ってもらいたいため。
今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則『ジャイアントキリング』の流儀
- 本の内容
- 今いるメンバーの化学変化で史上最高の成果を生み出す成長法則を、のべ3万社の経営をサポートしてきた「チームづくり」のプロが語る。カリスマ的リーダーやエースがいなくても、今いるメンバーで大金星を挙げられるチームづくりのシナリオを、マンガ「ジャイアントキリング」の名場面とともに解説する。
- 選定理由
- マインド定義の「チーム全体でユーザーファーストな考え方が出来るように、デザイナー自らがUXに関する啓蒙を行い、浸透させる。」という点にマッチしていたから。
- デザイナーの思想(UX ベースの考え方)をチーム内に啓蒙し、浸透させられるような行動の方法を知ってもらいたいため。
指定書籍の振り分け
今回、各デザイナーが読む本は事前に「チームの中での自分の役割」「自分が伸ばしていきたいスキル」「自分に足りないこと」など、自分と向き合える内容の意識調査し、その結果を元に振り分けを行いました。
読書会の概要
開催方法
- 本のボリュームに合わせて各書籍 1〜2回開催
- 1回1時間ZOOMでオンライン開催(様子を録画)
- ファシリテーターはデザマジチームのメンバー
- 読んだあとは参加者にレポートを書いてもらう。フォーマットは参加者全員が見れるTrelloを利用し、ボード内に回ごとにリストを作成。
読書会の準備
読書から得られたインプットをレポートとしてアウトプットしてもらうことで、より深く学びが定着する機会になることを狙いとしています。

事前準備
読書会が、活発な議論や意見交換が行われる有意義な場になるように、ファシリテートを行うデザマジチームで以下を準備しました。
- 各々に書いてもらったレポートから抽出した疑問点や活かしたい点などを踏まえながら、内容の深堀りや現状とのギャップを確認出来るような質問や、構成を事前に考えておく。
- レポートの中で多くの参加者に取り上げられている項目をピックアップし、学びを更に深くできるように問いを事前に用意しておく。
読書会を開催
読書会は活発な議論が行われ、時間が足りないなどの嬉しい悲鳴もあがるほどでした。
ZOOM 開催だったので盛り上がりに欠けるかと心配しましたが、事前準備のおかげでスムーズに進行でき、とても有意義な時間となりました。
読書会に参加した方からは以下のような嬉しいお言葉をいただきました!
- 情報の共有、人に話すことでより自分の中に本の内容を落とし込むことが出来た!あと単純にディスカッションでの学びも多かった!
- 普段なら読まないジャンルの本を読むことができた
- 本を読んで意見を言い合うということ自体が初めてだったので、新しい経験ができた
- 同じテーマについて自分の考えを伝えられたことが良かった
一方で、以下のような改善したほうが良いポイントも出てきました。
- あまり議論に参加できなかった、、、
- オンライン開催ではなくリアルでのオフライン開催がいいなと思いました。
- 録画されている緊張感があって、話の中で具体例を出したりするのが恥ずかしかった
次回読書会を実施する際はこの課題を解決できるようにすべく、デザマジチームでも振り返りを行いどうしたらもっと良くなるのかを話し合いました。
振り返り
今回の読書会に関して、デザマジチームでKPTを行いました。
続けるべきこと
- 参加者の感想を見てみると、サービスデザインについて考え、自分の現状とのギャップを知るいい機会になったようだった。読書会の形式以外でも話しあえる時間を定期的につくりたい
- 上長と同じ立場で議論できたと思う
- 開催前の準備のおかげでスムーズにできたし、時間配分もうまくいった
抱えている問題
- いっぱい書いてくれた感想をもうちょっと深堀りする時間が欲しかった
- 書籍選定を急ぎすぎてしまった。もう少し慎重に吟味するべきだった
次にトライしたいこと
- 読んでみてよかった本をデザイナーに募り、おすすめの本も選択肢に入れることで本を選ぶ際チームで事前に読むコストを減らせるし質も担保できるしよさそう
まとめ
GMOメディアのデザイナーは社内のサービスごとに担当が決まっているため、学びに感じたところや既に実践出来ていることが違い、様々な視点の意見を聞くことができました。
読書会はとても有意義な時間になり、各デザイナーの視座を1段階あげるお手伝いができました。これからも継続して読書会を開催していきたいです!
視座を1段階あげる読書会、みなさまも開催してはいかがですか?
読んでいただきありがとうございました!