GMOペパボのデザイナーと合同勉強会を開催!|「デザクロ」開催レポート

 2026.08.06

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サービスデザイン部(以下、デザイン部)の大澤・岩田です!

2026年5月28日(木)、GMOインターネットグループのGMOペパボさんと合同で、デザイナー勉強会「デザクロ(Design Crossing)」を初開催しました!

今回はその開催レポートをお届けします。

デザクロって何?

デザクロは、GMOメディアとGMOペパボのデザイナーが"交差する"場として生まれた合同勉強会です。「Crossing」に、異なる会社のデザイナーが交わることで、ひとつの会社だけでは見えない視点や気づきを得ようという想いを込めています。

今回のテーマは「教えて!デザイナーのAI活用術」

両社のデザイナーがそれぞれのAI活用の取り組みをLTで紹介し合いました。

なぜ開催しようと思ったのか

きっかけはデザイン部の「DesignOps」活動内のアイデアでした。

同じGMOインターネットグループでありながら、普段なかなか交流する機会のないGMOペパボのデザイナーさんたちと「一緒に学ぶ場をつくれないか」という話が持ち上がり、思い切って声をかけてみることに。

AI活用は今まさに各社がもだえながら試行錯誤しているテーマ。

だからこそ、社外の視点を取り込むことで新しい発見が生まれると思いました。

当日のプログラム

- 18:00〜18:15 オープニング・会社紹介

- 18:15〜19:00 LTタイム(各社2名ずつ、計4本)

- 19:00〜19:30 トークタイム(グループに分かれて自由討論)

- 19:30〜19:45 エンディング

参加者は総勢約25名。オフライン・オンラインのハイブリッド形式で開催しました。

LTタイム

【GMOメディア①】出井康裕さん「デザイナーのAI活用 最近の4事例」

まず登壇したのはデザイン部部長の出井さん。直近のデザイン部の取り組みから、比較的持ち帰りやすい4つの事例を紹介してくれました。

① AIエージェントチームによるデザインレビュー

Claude Codeのエージェント機能を使い、デザインレビューをAI化した事例。「デザインオーケストレーター」が投げ渡されたデザインに合ったチームを自動で編成し(5チーム・13名の専門家エージェント)、議論・レビューを経て優先順位順にフィードバックを返してくれます。発表内ではバナーをリアルタイムでデモし、「レビューに対するレビュー」で精度を育てていく仕組みも紹介されました。

② ブラウザ画面をそのままFigmaに持ち込むChrome拡張

プロンプト5分+チューニングで自作した、「HTML to Figma」的な操作をより手軽にするChrome拡張機能。コピーするだけでFigmaに貼り付け可能な状態に変換でき、ログイン後のページなど通常は取り込みにくい画面も扱えるようになりました。「アイデアさえあればすぐできちゃう」という手軽さが印象的でした。

③ スクリーンショット+ログから日報を自動生成

10分おきに自動撮影されたスクリーンショット・Claude Codeの会話ログ・Googleカレンダーの予定を組み合わせて、その日の活動報告を自動生成する仕組み。日報を書く手間の解消だけでなく、日々の振り返りに利用されています。

④ ゲームアバターのアイテム生成〜入稿データ作成までの自動フロー化

ゲーム内で利用されるアバターアイテムを、指定のテーマに沿って生成し、それをパーツごとに分解。その後Photoshopでのレイヤー成形からFigmaへのコンポーネント展開まで、ClaudeのSkillで1フロー化。もともと手作業でかかっていた作業が大幅に短縮されました。

【GMOメディア②】村石鼓都さん「リサーチへのAI活用検証」

ぐるみ(デザイン部で行われている業務時間の10%を活用した社内横断のグループミッション活動)の活動の中で取り組んでいる「リサーチへのAI活用検証」について紹介。目的は「AIを活用したリサーチを、誰でも短時間で再現できる状態にすること」です。

① 中立的なユーザーインタビュー質問を作るスキル

Claude Code上で「ユーザーインタビューをしたい」と入力するだけで自動発動するSkillを開発。ついやってしまいがちな誘導質問を検知・指摘してくれる機能付きで、各サービスの概要ファイルも組み込まれています。「普段のワークフローに自然に組み込まれる」ことを意識して設計されている点が秀逸でした。

② ペルソナにAIでインタビューしてみる

実際のユーザーリサーチをベースに作成したペルソナをClaudeに渡し、準備した質問項目でインタビューを実施する実験も。「プリ小説」のユーザーペルソナで試したところ、AIが返してきた回答の方向性がそのペルソナの人物像と見事に一致。さらに深掘りを重ねると、インサイトに近いものが次々と出てきました。

「取り組み前はAIにインサイトはないと思っていたけど、認識を改めます——AIにインサイトはあります」という一言が会場で笑いを誘いつつ、深く刺さりました。

ポイントはサービス理解とユーザー理解の深さ。AIに渡すコンテキストの質が、アウトプットの質を決めるということを改めて教えてくれる発表でした!

【GMOペパボ①】fuminkさん「AIのある世界で、プロダクトデザインはどう変わりそうか」

GMOペパボの「minne」でプロダクトデザイナーを務めるfuminkさんの発表は、「プロダクトコンテキスト」と、「AI疲れとの向き合い方」について。

2026年3月に社内で開催したイベントの中で、成果を求める前にまず思いっきりAIを使ってみようという試みを経て見えてきたのが、「プロダクトコンテキスト」の重要性です。

AIがアウトプットの生成を助けてくれる今、より大事になるのはプロダクトに関わる情報(仕様・背景・目的・設計意図など)を集約し、変更しやすい状態に保つこと。これをいかにシステム化できるかが、これからのデザイナーの問いになってくると語っていました。

また「AI活用って何なんだろうと疲れることがある」という正直な告白も。そんなときの処方箋として、「興味のあることに気軽に入門してみる」「スキルを磨くより自分のスタンスを探る時間にする」という2つのアイデアを提示。会場から多くの共感の声があがっていました!

【GMOペパボ②】rnsさん「"発露"のための、対話」

最後に登壇したのは、GMOペパボの「ロリポップ!」でブランドコミュニケーションデザインを担うrnsさん。発表のキーワードは「発露(はつろ)」。発露とは、内側に秘められていた思考や感情が、対話や行為を通じて表に出てくる瞬間のことです。

ブランドコミュニケーションという広い粒度の仕事をするなかで、rnsさんはAIを「自分と同等の視線を持つ対話相手」として活用。過去のキャリア・経験・グラフィックの情報をすべて渡したうえで、発想を形にするための壁打ち相手として使っています。

実践例として紹介されたのが、GeminiのGemを使ったヘルプページのライティング改善。専門知識前提だった文章を、ブランドトーンを保ちながら親しみやすく書き直すための「ライティング3原則」をGemに組み込み、人間が書いた文章のペースアップに活用しています。

「使えば使うほど、逆に身体性が必要になる」「敏感でいることをやめない」といったように、AIが普及するほど、人間らしい感覚や経験を研ぎ澄ますことの大切さが、大きな気づきとなりました!

トークタイム

LTのあとは2グループに分かれてトークタイム。付箋を使いながら「LTへの疑問・気づき」「それぞれの会社への質問」など自由に話し合いました。

「わかるわぁ」「そうなんだ!?」という声が飛び交い、同じAI活用というテーマでも会社によってアプローチが全然違うことが、新鮮な発見になっていたようです!

反響と振り返り

参加後アンケートの平均満足度は4.74 / 5.0。良かった点については「LTの内容」「付箋を使った交流」「カジュアルに話せたこと」などが挙がっていました。特にAI業務活用方法が参考になったか?という質問には、回答者全員が「参考になった」と回答していました。

「自分の会社では得られない刺激を得られた」「ひとつの会社だけでは見えなかった視点を持ち帰れた」という声が多く届きました!

おわりに

正直、初回は「どんな温度感になるんだろう?」と内心ドキドキしていました。でもふたを開けてみたら、想像をはるかに超える盛り上がりに。グループ会社という近い距離感でありながら、普段交わらない文化や価値観に触れられたことが、参加者にとっての大きな収穫だったのかなと思います。

「第2回もやりたい」という声は両社から自然に出てきました。次回もぜひ楽しみにしていてください!

登壇してくれた出井さん・村石さん・fuminkさん・rnsさん、快く会場を提供してくれたGMOペパボのみなさま、参加してくれたすべてのデザイナーのみなさん、ありがとうございました!

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