デザインの部署をつくるまでにやったこと

2018年10月16日

こんにちは!サービスデザイン部の出井です。
好きなものはビールに合うもの!!
ただ最近、ビールに合うものは大概、白いご飯の方が合うことに気づいてしまいました…

さて、ユーザーの体験を深く考えてプロダクトに反映させていく、という意味での「デザイン」(ここではUXデザインと呼ばせていただきます)、その価値や考え方が少しずつ一般化し始めています。
(とはいえ社会全体に浸透するには、まだまだ時間がかかるとは思いますが)

GMOメディアでは、そんなUXデザインをより力強く推し進める為に、
2018年の4月1日に「サービスデザイン部」という部署が立ち上がりました!!パチパチ88

今回は、そんなデザインの部署を立ち上げるに当たって、やってきたことをクールなトーンでお伝えします。
(実際は苦労が多くて心はザワつきっぱなしでした)

「実は今デザイン部つくってるよ!」という人や、「今後つくる予定ありだよ!」という人の参考になればウレシーです。

目次

事前準備

まず組織をいじくるときには、大事な袋が2つあることをお伝えしておきます。

1つ目:気持ち 情熱/最後までやり切るぞ、というシンプルな強い気持ち、覚悟(危機感や使命感もたぶんアリ)
2つ目:ビジョン 何を目指して、将来どんな状態になっていたいのか(具体的なほどよい)

Point:2つ目は部署をつくる長い活動の中で見えてきますので、個々の課題意識みたいなもので良いと思います

やったこと1:自由な発散の場を準備

参加者:デザイナー全体(当時17名)
活動時期:2016.06
活動時間:2時間×3回

内容:
とにかくどこから手をつけて良いかわからなかったので、とりあえず細かく分野を絞らず自由に発散する場を設けました。
「デザイナーとして活動する上で、課題と感じることや困っていること」を2チームに分けてそれぞれ意見をまとめてアウトプットしてもらいました。
両チームのアウトプットをグルーピングしました。

結果:
シンプルな課題が多く出たのは良かった。
人数が多かったため、深く掘り下げることができなかった。
個人のワガママと解決すべき課題が混ざってしまった。

Point:人数が多いのはダメ(当たり前だわ)
Point:参加者の意識はある程度そろっている方がよい

やったこと2:デザイナーの働き方を考える会を開催

参加者:デザイナー有志10名
活動時期:2016.08 –
活動時間:2時間×14回

内容:
アイスブレイクからスタートして、まず最初にビジョンの設定から入りました。
ビジョンは「デザインドリブンイノベーション(デザイン主導で様々なことを変えていこうぜ!)」に決定。
そのビジョンを目指す上で、障害になっている問題は何か?という発散をした。
出た問題をグルーピングして再整理した。
整理した問題に対しての解決策を出し合った。
意見を収束してまとめた。
結論としての「デザイン部設立案」を作成した。

結果:
改めて世の中におけるこれからの我々のようなインハウス系サービスデザイナーの存在意義について考えることができた。
現状で足りていないものを具体的に認識することができた。
目標設定や評価方法、この辺りは「キレイな解決が難しい課題」として残った。
案を通す前の調整の場において、複合的な理由により断念した。

Point:
1.明確な答えがない想像を追いかけている為、議論がループして終わりがない
2.しかしループするにしたがって前提の相互認識が育つので議論の質は高まっていく(中期)
3.だがそれも20時間近くなってくると、冗長な感が出てきて気持ちの疲弊、集中力の弱まりを招く(末期)
4.なので、スケジュールを厳格に守り、無理やりまとめることで無理やり解決する
議論が大事!議論はたくさんした!でもわからないからとにかくやってみよう!みたいな持っていき方をする

Point:課題が重くなりがちなので、ポジティブな雰囲気づくりが大事

やったこと3:デザイナーの働き方を考える会、第二回を開催

参加者:デザイナー有志9名
活動時期:2017.10 –
活動時間:1.5時間×11回

内容:
一年越しに再び再開、以前よりも成熟した議論と提案を出すべく再集結。
一年前と比較して、「継続して存在する問題」「拡大した問題」「新たに生まれた問題」を発散した。
出た問題をグルーピングして再整理した。
整理した問題に対しての解決策を出し合った。
解決策を実施するための具体的な人物名を含めた組織体系を検討した。
目標設定や評価方法についても具体的な議論をした。
「具体的にしていくことで想定される具体的な問題」の解決方法について議論した。
意見を収束して、まとめた。
結論としての「デザイン部設立案」を再び作成した。

結果:
この会までの一年もデザイナー横断の活動はしてきたが、解決し難い根深い問題があると気付いた。
具体的な議論で具体的な組織のイメージがつかめた。
重要な責任者の議論が会の中ではまとめきれなかった。
なんやかんや調整をしてデザイン部の設立が承認された。

Point:後半は組織体系や評価方法など、具体的に落とし込むことで見えてくることが多い

やったこと4:デザイン部設立の為の各所調整

参加者:デザイン部責任者3名と取締役1名
活動時期:2018.01 –
活動時間:不定期に数十時間

内容:
必要な決め事、ルールの整備など
・正式名称
・組織体系と役割/ミッション
・会議体制と目的
・評価方法
・目標設定方法
・その他勤怠ルールや権限の確認

関係各所との認識合わせ、理解を得る活動
・事業部の責任者の方々
・デザイナーと関わりの多い現場の方々

結果:
組織改編の期日が決まっている為、やるしかないのでやりきった。
(普段の業務量は減らさなかったのでほぼ休めなかった)
意外と細かいことがいっぱい出てきて「○○どうする?」的な課題チェックリストをつくって進めた。

Point:「デザイナーと関わりの多い現場の方々」との議論の時間がもっと前の段階で設定できなかったことで混乱を招いた(大反省!)
Point:大規模な席替えの調整が結構大変だった
Point:設立からしばらくは大きな変化は起こさないように慎重に進めることにした

あとがき

ゆるゆるした構想からサービスデザイン部の立ち上げまで3年以上かかったのですが、
やっぱり大事だなーと感じたのは「深く考えること(過程そのもの)」でした。
「想像と仮説をどこまで具体的にしておくことができるか」ということは、
今後も組織としてこうあるべきという判断をするときに助けになります。

もう一つ大事なこと、それは一緒に実現できるメンバーがいることです。
周りを見回して「できそうだ!」と思えなければ走れないので、ここがクリアできたのは本当に素晴らしいことです。

組織としては、まだスタートして半年!ここからどんどん良い成果が出せそうな実感です!
個人としては、苦労した分だけ、謎のスキルがたくさんつきました!感謝!

最後に、苦労があるとき自分に言い聞かせてる魔法の言葉を紹介します。(効き目は個人差あり)
「おいしいビールが飲めるようにもっと頑張ろうぜ!」